トリミングサロン選びの一つ

トリミングサロンの良し悪しって、基準が難しいですよね。
仕上がりの写真やお店の外観などしかわからないことが多いので。

今日はその中で道具についてお話します。
トリミングにとって、非常に大事な道具の一つ「スリッカーブラシ」
スリッカーブラシを定期的に交換しているお店は、被毛や皮膚に関しても信頼がおけます。

スリッカーブラシが痛んでいると、次ような問題が発生する可能性があります。
ブラッシングが犬の皮膚や被毛に与える影響が大きくなり、健康管理やグルーミングの効果が損なわれることがあります。

1. 皮膚へのダメージ

**鋭いピンが皮膚を傷つける**
– スリッカーブラシのピンが曲がったり、先端が鋭くなっていると、ブラッシング中に犬の皮膚を傷つける可能性があります。これにより、赤み、炎症、さらには感染症を引き起こすことがあります。

**皮膚の刺激が増す**
– ピンの状態が悪化すると、通常のブラッシングでも皮膚に不快な刺激を与えることになり、犬がブラッシングを嫌がるようになります。

### 2. 被毛へのダメージ

**毛の切断や破損**
– 錆びたピンや曲がったピンは、犬の被毛を引っ掛けて切断したり、毛のキューティクルを傷つけることがあります。これにより、被毛がもつれやすくなり、全体的な毛並みが悪くなる可能性があります。

**艶やかさの損失**
– 被毛が痛むことで、艶が失われ、毛の見た目がくすんで見えるようになります。健康的な被毛を維持するためには、ピンがきれいに整っているスリッカーブラシを使用することが重要です。

### 3. ブラッシング効果の低下

**抜け毛の除去が不十分**
– 痛んだスリッカーブラシでは、抜け毛や毛玉を効果的に取り除くことができず、グルーミングの効果が大幅に低下します。特に換毛期には、毛の管理が難しくなります。

**絡まりの解消が困難**
– ピンの先が鈍くなっていると、毛の絡まりをほぐすことが難しくなり、ブラッシングの役割を果たせなくなります。これにより、毛玉の発生が増加し、日常のケアがより複雑になります。

### 4. 衛生問題

**バクテリアの繁殖**
– ブラシが錆びたり、汚れが溜まっていると、バクテリアやカビが繁殖しやすくなります。これが犬の皮膚に付着すると、感染症や皮膚トラブルの原因となることがあります。

**清掃の困難さ**
– ピンが劣化していると、ブラシ自体の清掃が難しくなり、衛生状態を保つことが困難になります。定期的な清掃とメンテナンスが難しくなると、ブラシの効果がさらに低下します。

### スリッカーブラシのメンテナンス方法

**定期的なチェック**
– ブラッシングの前後にブラシの状態を確認し、ピンが曲がっていたり、錆びていないかをチェックしましょう。

**ピンの整備**
– ピンが曲がっている場合は、適切な工具で元の形に戻すことができますが、深刻な場合は新しいブラシに交換することが推奨されます。

**清掃**
– 使用後はブラシに付着した毛や汚れをしっかり取り除き、ブラシ全体を洗浄して清潔に保つように心がけましょう。

**交換のタイミング**
– トリミングサロンであれば、私は月に1度は交換しても良いのではないかと思います。

### まとめ

スリッカーブラシは、適切なグルーミングを行うための重要な道具ですが、痛んだブラシを使い続けると、犬にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。定期的なメンテナンスと適切な交換を行うことで、犬の健康と被毛の美しさを保ち続けることができます。健康的なブラッシングを維持するためには、常にスリッカーブラシの状態に注意を払うことが大切です。
スリッカーブラシに限らず、道具を大事にするトリマーさんは、犬の被毛や健康に関して信頼がおけます。
外観だけにとらわれず、中身を見られるといいのですが・・・

ちなみに、私のおすすめのスリッカーブラシは、PLUSH PUPPY JAPAN GROOMING PRODUCTS
のスリッカーブラシです。

こちらが、痛んだスリッカーブラシ      


こちらが新品のスリッカーブラシです。

この記事を書いた人
DOGS-LIFE 代表の鈴木 Peeでございます。

犬が幸せであることが、私の一番の幸せ。ストレスフリーです。
言葉を話せない犬たちの事は、私たち飼い主が、犬の気持ちを理解する事。
表情 行動 健康状態など・・・
一頭一頭違うから、その子に合った判断と接し方が必要なのです。
ブリーダーの仕事って理屈やマニュアルだけでは無理なんです。
だからこそ、魅力があります。
ふと、感じたこと 皆さんにお伝えしたい情報をこれからも提供していきます。

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